インド映画とそのほかの映画

インドの映画とそれに関連する映画について 

『ディル・ベチャーラ』Dil Bechara(2020):A.R. ラフマーンのサントラが素敵なスシャント・シン・ラージプートの遺作

映画配信サービスJAIHOで11月29日から配信ということで、家族と一緒に見てみました。

原作のあるアメリカ映画『きっと、星のせいじゃない。』(2014)のリメイクということで、おしゃれなタッチで楽しくみておりましたが、途中から、あれっ、これ下手じゃない?音楽妙に凝ってるけど・・・となってしまいました。

で、集中力が途切れてしまったのですが、パリのシーンはとっても良くて、これはインドでの撮影監督か演出がイマイチなのでは?と思ったのですが、そこからラストまでは凡庸さが気になる室内のシーンが少なかったこともあり緊迫感が途切れずちゃんとみられました。

残念ですけれど、スシャントさんの遺作に興味のある方以外にはおすすめしにくい作品です。

出演者の演技は良かったし、A.R. ラフマーンの音楽は非常に良かったし、スシャントさんの良さを引き出せるお話だし。映画の中で自主制作しているラジニカーントを意識した映画は可愛かったし。

あと、自主映画を見るシーンでアリー・ファザルさんがチラッと出ていましたね。やっぱりすごくかっこいい!

後で調べてみると、監督はキャスティング・ディレクターとして実績のある人で、脚本・翻案は『バトリナートの花嫁』の人。なんか違う感はその辺から来てるのかなあ。インドでのシーンは屋外は良い場所を選んでいていやが上にも感動を煽るけれど、心理劇に重要な切り返しショットが下手(というか、あまりなかった?)。

スタッフ選ぶ時点で適材適所じゃない感じです。

見どころはそれなりにあるものの傑作とは言い難いです。

似た題材の”The Sky Is Pink"をNetflixの英語プロフイールでの配信で見てそれが素晴らしかった記憶もまだ残っているので、無意識にそれと比べてしまったということもあるかも。

スシャントさん当て書き的要素もあるので、スシャントさんのファンの方は必見です。

あと音楽は素晴らしいのでそちらのチェックは是非!

 

下の動画のリンクをたどれば主な曲のサントラビデオも見られます。

 

ラジ二をリスペクトする自主制作映画の撮影中↓

youtu.be

明るめの曲↓

youtu.be